【徒歩旅】京都の本屋さん巡りをしてきたお話(その1)の続きです。
三月書房
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/sangatu/デパートの立ち並ぶ大通りから小道に入ると、京都らしい間口の小さな店が軒を連ねはじめます。
小じんまりとした店々の中に三月書房はあります。
学生時代、大学の近くにあった古本屋に雰囲気がそっくりでした。
扱ってる書籍群も雑多で無造作に積んであるようだけれど、内容が濃いものばかりなように感じました。
例えば、おもむろに置いてあった『乳房の神話学 (角川ソフィア文庫) 』。
表紙のおっぱいにつられて、パラ見してしまいました。
えっちな内容を期待していたのですが、内容はいたって真面目で、おっぱいへの膨大な知識と情熱に圧倒されてしまったのです。
日頃 ”おっぱいおっぱい”と連呼しながら、おっぱいへの愛に邁進していると自負していた僕ですが、圧倒的な知識と情熱の前に身動きが取れませんでした。
そんな圧倒的なモノを持った書籍が多く並んでいる、と感じました。
このあたりの感想も、感覚的なものなので、うまく説明出来ないのがもどかしいですが……。
こちらでは以下の書籍を購入しました。
塚本浩司 永平幸雄 田中智子
LIXIL出版
売り上げランキング: 551,923
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『科学開講! 京大コレクションにみる教育事始』は掲載されている実験器具の写真に惹かれたのでした。
ピカピカした真鍮製の顕微鏡や、電極があちこちに刺さったガラス製の真空管。
何の実験に使うのか見当もつかない、ワニス塗りの木製台座に載った数々の実験器具。
科学の原理はチンプンカンプンですが、造形を見ているだけでワクワクしてしまい、気づけば手に取っていたのでした。
『苔とあるく』も作者のコケ愛に圧倒され、気づけば手に取っていたのでした。
僕もコケ類が好きです。
京都の寺社仏閣の、コケに覆われた庭園などは本当に好きです。
写真をバシャバシャ撮ってしまうほど大好物です。
しかし、コケを、家の近くでルーペ片手に、地面におでこがくっつくくらい観察することがあるでしょうか。
文机の引き出しにぎっしりと、紙に包んだコケの標本をつめることがあるでしょうか。
友人が旅先から送ってきたコケを、”蒔きゴケキット”とともに送り返す啓蒙活動をすることがあるでしょうか。
ないです。
この書籍の作者はそれをします。
そこに圧倒され、”知らない世界だよね”と面白味を覚えたので、じっくり内容を吟味したいと思ったのです。
数年後、啓蒙されて部屋がコケまみれになっているかもしれませんが、それもまた良いのかもしれません……やっぱり良くないです。
誠光社
http://www.seikosha-books.com/こちらの店も小じんまりとした店々の中にありました。
また、この通りはかなりひっそりとした雰囲気です。
店の中もかなり小じんまりとしており、書籍数も絞り込まれているようです。
そのおかげで、視覚的にすっきりしています。
照明や音響もこだわられているようでした。
”将来、書斎を持つとしたら、こういうシンプルで開放的な空間を設計したい。”と思ったのでした。
こちらでは、”自転車関連の書籍を選ぼう”と決めていたので、以下の書籍を購入しました。
日販アイ・ピー・エスb
グラント・ピーターセン
Pヴァイン (2016-10-24)
売り上げランキング: 178,584
Pヴァイン (2016-10-24)
売り上げランキング: 178,584
『PAPERSKY no.52-KYOTO・京都 自転車・BICYCLE』は ”地上で読む機内誌”と表紙にあるように、旅欲を高めてくれる雑誌です。
今月号は自転車特集が組まれていましたし、特にバイクパッキングのコーナーも多めのページが割かれていたので手に取りました(バイクパッキングについてはこちらの記事で軽く触れています)。
まず目に入ったのは、海外の自転車旅サイト”PANNIER”で掲載されている写真たち。
広大なオフロードを延々と走る姿、国境を超えて絶景の山道を走る姿は、自転車旅欲をかき立てられます。
他にも、ムーンライトギアの千代田さんがバイクパッキングしている特集があり、バイクパッキングの装備だけでなく、ノウハウを参考にできるでしょう。
バイクパッキングは自転車旅の利便性を格段に向上させる手段だと考えています。
キャリアやパニアバッグが不要になるだけでなく、現地のレンタルサイクルを用いればバイクパッキング装備を持参するだけで済む、そんな自転車旅ができるようになるかもしれません。
よりストレスフリーになるのなら、より楽しさを得られるのなら、それを吸収していかない手はありません(バイクパッキングに限った話ではありません)。
『ジャスト・ライド──ラディカルで実践的な自転車入門』は自分の自転車への認識を変えるために購入しました。
”温度10 ℃湿度100 %の環境では、半透膜の内外で温湿度差はないのでゴアテックスは意味をなさない。”
”5.443 kgの増減があるごとに1.609 km/hのスピードの違いが出るが、レースをしないならそんなに意味ないよね。”
というフレーズに、自らのウェアやアクセサリ、ギアなどの装備にこだわる姿勢に疑問を持ち始めたのです。
この書籍のタイトルに込められた ”プロ・レーシングの影響や、仲間のプレッシャー、カッコつけ、商業的利益、ハリウッド的派手さを除外して乗れ”という主張に、何か懐かしい、自分の自転車趣味の原点を見たようにも思ったのでした。
(スポーツ自転車が無いから、100均のアイテムでママチャリを改造して、初めて自転車旅をした事を思い出すなぁ……よくあれで北海道を廻ろうと思ったものだ。)
※和訳が酷いというレビューが多いので、原典にあたった方が良いかもしれません。
他にも、『サイクル・サイエンス ---自転車を科学する 』が気になりました。
自転車に関する ”怪しい伝説”は世の中に数え切れないほどあります。
それらが科学的な視点で検証されていれば、迷いなく知識を吸収し、実際に活かすことが出来ます。
残念ですが、こちらの書籍は冊子が大きく、持ち運ぶのが大変そうだったので購入を諦めました。
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今日はこの辺で。ではではー。
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