【自転車】Kona Tonk (2017)をお迎えしていたお話



2016年秋……夕焼けカラーの素敵な子をお迎えしていました。

先代自転車


OPUS Largo。それは僕とともに日本中を駆け回った一台の自転車でした。
クロモリフレームの、頑丈で、ゆるゆるマイペースで走れて、まったり乗っていられる自転車。どんな場所にもコイツがいれば安心できる、信頼できるヤツでした。
そんな相棒にも、いくつかの、ちょっとした欠点がありました。

1. 車重が重め
2. タイヤが太く、ホイールが重めで、こぎ出しの負荷が大きい
3. カンチブレーキが効きづらい

1. と 2. の欠点のために、「上り坂がちょっとつらいかな」と思い始めていました。
自転車旅で日本全国の海岸線はほぼ走破してしまったので、次のステージは内陸部中心になります。内陸部中心となると、海岸線にはない高標高の峠が続々と登場してきます。そこでこれらの欠点はストレスにしかなり得ません。

車重が重めなので、輪行時に腕や肩、上半身の体幹が疲れやすいのもあります。

3. の欠点は下り坂や街中でヒヤッとすることがあったので、できれば改善したいなと考えていました。荷物満載で走っていると、ブレーキが効きづらくなります。下り坂ではスピードが出て、坂の途中では止まれません。街中では、人や車が急に飛び出してくる場面もありますが、徐行していてもカンチブレーキでは急停車しづらいのでした。
また、ブレーキの効きが弱いので、レバーをずっと握ることになり、腕が疲れやすかったです。逆に言えば、良い握力強化トレーニングになります。

日本全国の海岸線を走破した今のタイミングで、「自転車を買い替えても良いかな。」と思ったので、次に乗る自転車を選ぶことにしました。

判断基準を設定

1. を解決するには、フレームやホイールなどをトータルでみて軽めの車体を選択すれば良さそうでした。OPUS Largoはもともと太めのフレームなので、そこまで選ぶのは難しくないでしょう。

2. を解決するには、OPUS Largoの700×32cよりも細いタイヤにすれば良さそうです。イッツシンプル。砂利道をガンガン走破する予定もありませんし。

3. を解決するには、カンチブレーキ以外のモノを選べばいいでしょう。これもシンプルな判断基準。

他の判断基準としては、こんな感じでしょうか。
-輪行時に傷ついてもダメージが少なそうなクロモリ、もしくはアルミのフレーム素材のもの。
-後ろにキャリアを取り付けられるダボ穴が付いているもの。
-(出来れば)自転車屋で入手しやすいもの。
-(出来れば)10万円前後のもの。

購入に至るまでの葛藤

この条件で絞り込んだのは、以下のラインナップ。案外選択肢が残らなかったです。
-Kona/Rove ST
-Kona/Rove AL
-Kona/Honky Tonk
-Panasonicのオーダーシステム
-Toeiのオーダーシステム
-ANCHOR/RCN3 EX

キャリパーブレーキが良いとか、ディスクブレーキが良いとか。葛藤を経て選ばれたのは……Kona Tonk(2017)でした。
2017年モデルからはHonky Tonkではなく、Tonkになっていました。



Kona Four Corners - Honky Tonk from Kona Bikes on Vimeo.

絞り込む際に、以下のサイトも参考にさせていただきました。ありがとうございました。

各部の写真を適当に


トップチューブです。2016年モデルだと、サソリのマークが入っていましたが、2017年モデルはモデル名とKonaのマークだけになっています。左側のオレンジの四角はシールなのではがせます。要らないものは早速はがしましょう。

スッ……ペリッ……



シートチューブ付近です。Reynolds Technology社のクロモリチューブが使用されています。Reynolds Technology社が供給しているクロモリチューブにはいくつか種類があり、性能が異なるようです。各クロモリチューブの説明はCOSMICO CyclesのReynolds tubingの紹介ページに詳しく載っています。僕は今のところ「Reynolds……へぇー……有名なんだ……。グレードが高くなるほど、軽量でも十分な強度なんだろうな。」という程度の理解度です。
このシールは綺麗にはがせそうにないのでこのままに。



2016年にリリースされた新モデルのSoraデュアルコントロールレバー(ST-R3000)です。今までのSoraは親指の位置に変速ボタンがありましたが、今回からは上位グレードと同じ変速方式になっています。
レバーの握る部分が平らになったので、握りやすいです。また、ブレーキの感触が軽くなったので、ブレーキをかけやすくなりましたね。ただ、これはデュアルコントロールレバーの変化だけでなく、カンチブレーキ→キャリパーブレーキになったためかもしれません。



ハンドル周り。今までのSoraではレバー横からケーブルが出ていましたが、新モデルからはハンドルバーにケーブルを沿わせるようになりました。おかげで、ハンドル周りがスッキリしたので、フロントバッグを取り付けやすくなっています。
変速バナナ等を使って、ケーブルを曲げる努力をしてまでハンドルバッグを取り付ける時代は終わったのです……。



フォーク周り。直線状のフォークです。クロモリのフォークはシュッとしててカッコイイですね(見た目だけの問題ですが)。
フォーク末端にダボ穴がありますが、泥除けをつけるためのものです。キャリアは取り付けられないので注意です。



ホイールまわり。タイヤはSchwalbeのSpicer 700×30cがついていました。「日常使いならこれで十分かな」と思っています。自転車旅に出るとなると、SchwalbeのMarathonに全幅の信頼を寄せていた僕としては、Spicerだと心もとないですね。荷物を積んで、かつ自分の体重に耐えてくれるのか、試していないので心配ではあります。駄目そうならMarathon 700×28cに交換しましょう。
リフレクターも購入時に付いていました。スポークに装着するリフレクターは、日本の道路交通法では義務付けられていません。ですが、夜道で横から車が接近してきた時に、視認しやすいように取り付けるべきです。ライトを取り付ける人もいるようですが、そこまでしなくても良いかなと思います。



シートポスト付近。fi'zi:kのアリアンテに似てる気がします。ロードバイクにはfi'zi:k アリオネ バーサスを取り付けてますが、こちらKonaのシートの方が僕には合っていますね。クッション性は無いですが、数時間乗っていても股が痛くなりづらいですし、血行が妨げられないので痺れないです。



シートポスト付近拡大。シートの角度は変えられなさそうですね。



ブレーキ付近。カンチブレーキからキャリパーブレーキに変わったことで思ったこと。
「この自転車……止まる……。」
カンチブレーキのようにブレーキシューの微調整は不要になったので、その点かなりストレスフリーになります。輪行ごとに微調整する労力から解き放たれます。最高……。
ダボ穴も見えていますが、リアキャリア取り付けのためのものになります。OPUS Largoに取り付けていたリアキャリアは人にあげてしまったので、新しいリアキャリアを導入検討中です。さて、何に決まるんでしょうかね。自転車旅に出るまでの宿題です。



リアディレイラーまわり。新モデルのSoraはホントにデザインがカッコよくなりましたね(また見た目だけの判断)。デザインだけでなく、自転車屋でしっかり調整してもらいましたので、変速もバッチリ決まります。Dura-AceやUltegra、105程じゃありませんが。まぁ、ゆるポタや自転車旅をするには十分すぎるくらいです。

実走した感想

いざ、こいでみるとOPUS Largoよりもこぎ出しが軽い。信号待ちからのスタートでかなり楽に走り出せるのは新鮮でした。その代わりに、ホイール・タイヤが軽くなった分、慣性力が下がり、こぎ続けていないと速度を維持できなくなったように感じます。

フロントギアは3段から2段に減ったので、スピードに合ったギアの選択に慣れませんね。また、ド貧脚なので、軽めのギアにしないと平地でもつらいです。上り坂でも少し軽いギアがあればと思ってしまいます。
フロントギアを2段から3段にしようとすると、3段対応のデュアルコントロールレバー・フロントディレイラー・クランクセットを購入し、組み付けて貰わなければなりません。パーツだけでも¥36808(税抜価格)します。
「無難にカセットスプロケットを歯数の多いものにしていくしかないのかな。」と考えていますが、Soraのカセットスプロケットだと11-32Tより大きいものは取り付けられるんでしょうか……これも自転車旅に行くまでの宿題ですね。
「機材より先に、エンジン(脚)を強化すればよいのでは?」という問いがあるなら、全くもってその通りだと思います。ハイ。……練習つらい。

ブレーキは上でも述べているように、かなり効くようになりました。荷物を載せていても、多少安心ですね。



既に課題も見えてきていますが、良い自転車を迎え入れられたと思います。
これからはこいつと、まだ見ぬ日本各地を東奔西走していきます。
よろしく頼んだぜ、相棒!

今後の宿題:
1. 新しいリアキャリアを決めて購入する。
2. 11-32Tより大きいカセットスプロケットは取り付けられるのか調べる。
    取り付けられるなら、自転車屋に依頼するか、自分で取り付ける。
3. 鍛える(←重要)


さて、長文になったので、今日はこのへんで。ではではー。


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