知らない場所に行きたい欲求


2012年の北海道自転車旅での一コマ。偶然であったチャリダーさんたちと日勝峠を走る。

旅に出るとしても、自分の知らない、全く行ったことのない地域の方が心が踊る。


2015年、年末の自転車旅の一コマ。水戸から大洗に到着したところ。

先日、大洗に向かっている時に、過去の気持ちを思い出していました。アニメ、ガルパンを全話観て、すぐに自転車を担いで大洗に向かった時に抱いた「この先に何が待ってるんだろう」と、期待と不安が入り混じった気持ち。今回は、その気持ちが薄れ、故郷に戻るような、予定調和的な気持ちになってしまっていたのです。

自転車で走った景色の全てを記憶していないけれど、「この飲食店、前に見たな」とか「この坂、前に見たな」というのがあると、新鮮味が半減してしまう気がします。

(前に見たな、というのはチェーン店の看板などにはあまり適用されないらしく、「へぇーここにもあるんだ。」くらいの感想です。それでも、観光地にチェーン店の看板や佇まいがあると、辟易するというのは変わらないかもしれません。)

新しく敷設されていた道路に、ガルパンのマンホールを見つけた。新しい発見。

既に訪れている地域だと、以前から変わった風景や、訪ねていない場所に行くのも快を得られるかもしれません。けれど、日常の中で小さな幸せを積み重ねていくように、地道な作業じみています。今の僕は、大きな変化、新鮮味を旅に求めているようです。

自転車旅での1コマ。スケッチブックに何か1メッセージを、と求められた時に思いつきで「まだ見ぬ日本を見に行きたい」と書いていました。この言葉がまだ自分の中では生きています。

まだ見ぬ日本を見に行きたい。さて、次はどこに行こうか。



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