【キャンプ】高ボッチ高原に行ってきた【ゆるキャン△2巻の聖地】

空に近い異世界がそこにはありました。
(2017.05.05〜05.06に訪問してきました)

2020.07.22追記

本文に移る前に、先んじて追記にてアナウンスさせていただきます。

以前より、高ボッチ高原でキャンプ禁止であるという話題が挙がっていました(気になる方は、この記事の一番下に掲載してある追記を御覧ください。)。
そんな状況下、高ボッチ高原の管理自治体である塩尻市より、高ボッチ高原環境管理ガイドラインが策定されました。

このガイドラインの第3章にテント・タープ等設置について記載があります。
また、利用のルールについても記載がありました。
これらの文章をご自身で確認し、ご自身でご理解ください。
以下の章が特に参考になると思います。

3-4-5 テント・タープ等設置可能エリア(地図:P14 参照) 
3-5 自然環境保護エリアの行為規制(ルール) 
3-6 観光・農林業振興エリアの行為規制(ルール) 
3-7 エリア内での共通ルール等 
3-8 エリア外の取り扱い 
高ボッチ環境管理ガイドライン行為規制図

このガイドラインの情報に加えて、自治体より公式にキャンプをして良いというアナウンスが無い点もご考慮いただければと思います。


高ボッチ高原の場所・周辺施設



高ボッチ高原は、諏訪湖の北西に位置する高原です。
高ボッチ高原の北西からは、松本市街地と北アルプス(飛騨山脈)を望めます。
標高1,665 mの高ボッチ山からは諏訪湖や南アルプス(赤石山脈)、その奥に頭を覗かせる富士山を一望できます。

周辺には『ゆるキャン△』1巻で登場した霧ヶ峰、コロボックルヒュッテ、2巻で登場した温泉「片倉館」があります。

【キャンプ】霧ヶ峰・ころぼっくるひゅってに行ってきた【ゆるキャン△1巻の聖地】
【キャンプ】片倉館に行ってきた【ゆるキャン△2巻の聖地】

高ボッチ高原までの道のり

諏訪市から塩尻市に向けて、国道20号線を走ります。


※【コマ引用】『ゆるキャン△』(あfろ/まんがタイムKRコミックス)2巻より

右手に高ボッチ高原の入り口が見えてきました。
ゴールデンウィークの時期でしたが、高地なので桜が満開でした。


ここから平均斜度8 %程の坂道が始まるわけです。

国道20号線の入り口から約700 m走ったところです。
まだまだ民家や畑があり、どこか寂しいながらも、のどかな風景が続きます。

住宅地を抜けると、しばらくはゆるい林道が続きます。
木々の下の方にある枝が伐り落とされていますし、ところどころ伐採されているので、林業地域のようですね。

木々の間より、わずかながら街や山々が見渡せます。
登りながら少しずつ変わっていく風景。

ガードレールの脇に小川が流れています。

狭い道ですが、ところどころに回避する場所はあります。車の場合、すれ違う時は一方の車が一旦停止して、譲り合いながら走行していましたね。
バイクで走っていく人たちも見かけましたが、(車幅が狭いがゆえに)そういう面倒さが無い点、車よりバイクの方が楽そうです。カーブの連続した道だと、バイクの方が乗ってて楽しそうですしね。自転車は……良いトレーニングになりますね、これ。

ガードレールの無い区間でカーブが連続しているので、スピードの出る下りが怖いですね。油断したら崖から転落してしまいそうです。

汗が次から次へと吹き出し、貧弱な脚も限界になってきたところ。
もうむぅーりぃーかえりたーいソファでごろごろしてたーい

レンズにハエがとまってますね。冬以外の時期、虫にたかられるので、つらいです。

「高ボッチ高原まで1k 路肩注意」の看板が見えてきました。
「あと1 kmかー……」と安心して、張り詰めた気持ちが緩んでしまい、さらに疲れがドドッと出てきました。罠ですかこれ。

空が澄み渡って気持ち良いです。心なしか、雲が近くなってきたように思います。雲の動きが速いです。

ガタガタのアスファルト道を行きます。

林に囲まれていたところから、ふっ、と視界がひらけてきます。自転車に乗っていると、こういう瞬間にとても気分が盛り上がります。感動するといっても過言ではありません。

高原らしい光景が広がる。
ここは高ボッチ牧場ですね。牛や馬の姿は見当たりません。夏になったら牧場らしい風景が見られるのですかね。


牧場の駐車場です。広い。

高ボッチ高原石碑の前でパシャリ。お疲れ様でした。

路面崩壊について

道路脇のアスファルトがガタガタになっている部分があるので、下りの際はスピードを出しすぎないように気をつけましょう。

アスファルトにヒビが入っている箇所が多いです。これくらいでしたら、踏んでも振動が大きいだけで済みます。

ここまで崩壊していると、ハンドルが振れてしまうか、タイヤが滑って転倒する恐れがあります。崩壊したアスファルトで、タイヤがパンクする可能性もグッと上がります。

高ボッチ高原周辺のスポット

高ボッチ高原展望広場

高ボッチ牧場からさらに道を進めます。

右手に高ボッチ高原展望広場があります。
ここから諏訪湖を展望することが出来ます。このあたりで三脚を設置しているカメラマンの姿もちらほら見かけます。
後で紹介しますが、高ボッチ山で撮影しているカメラマンの人数は、さらに多いですね。

電波塔

高ボッチ高原展望広場から、さらに道を進みます。
寂しい風景の中に電波塔が何機か見えます。こういう荒涼とした風景大好きですね。

長大な人工物と青空、最高に格好良い組み合わせだと思います。みなさん、わかりますか?わかりません?わかって。

アルプス連邦パノラマ展望台

まだまだ奥に道があります。アルプス連邦パノラマ展望台と高ボッチ山へと続く道です。

アルプス連邦パノラマ展望台の駐車場に行き着きます。駐車場は広いので、停める場所に困ることは無さそうです(諏訪湖祭湖上花火大会の日は停まれない車も見かけましたが)。
写真の右側にタープが見えますね。駐車場内にテントを張っている人も多くいました。地面が砂利なので、テントにダメージがかかりそうです。

自然保護センター

※写真は2017.09.02当時のものです

アルプス連邦パノラマ展望台の隣に、自然保護センターが建てられています。建物の前に自販機があります。ゴールデンウィークの時期は稼働していました。
トイレ建屋の影が写真の左手に見えています。

※写真は2017.09.02当時のものです

自然保護センターの前に広場があり、そこにテントを張っている人も多かったですね。
こちらは芝生広場になっているので、テントにダメージがなさそうです。テーブルや椅子などもあるので、ゆったりと過ごしやすい雰囲気になっています。
水場はありませんので、市街地から水を持参する必要があります。

キャンプ場

高ボッチ(外部リンク)
2/26 高ボッチ山へリベンジ! おかんの日々・・春夏秋冬/ウェブリブログ(外部リンク)

実は、高ボッチ高原には、山荘の運営しているキャンプ場がありました。しかし、過去に山荘が全焼してからというもの、閉鎖されている状況です。
現在は、上記で紹介した場所にテントが張られていますが、管理している公共団体からは黙認されているように見受けられます。
上で追記したように、テント泊は禁止されています。(2018.08.17追記)

山荘の火事があったためか、焚き火は厳しく警戒されているようです。
野宿していた当日、直火で焚き火していた団体があり、地元の方が消防署に通報されていました。
直火でなくとも、高原付近は風が強く、延焼してしまう可能性も高いです。焚き火は自粛したほうが良さそうです。

焚き火、テント、バーベキューに関する詳しい説明 - 神奈川県ホームページ(外部リンク)

神奈川県のホームページですが、国立公園内での焚き火や野宿についての見解が載っているので、参考にしてみてください。

長野県が発表されている参考リンクを、下で追記していますので、参考にしてください。(2018.08.19追記)

高ボッチ山

アルプス連邦パノラマ展望台の駐車場からすぐの場所に、高ボッチ山への登山道があります。

登山道と言っても、緩めの道なので、山頂まで5〜10分くらいで登れてしまいます。


※【コマ引用】『ゆるキャン△』(あfろ/まんがタイムKRコミックス)2巻より

ぼっちでボッチ山登り……
ソロキャンは寂しさを味わうものだから……
グスッ……泣いてなんか……ないよ!

あっという間に山頂です。山頂付近では風が強く吹き付けています。防風ジャケットを着ていますが、それでも風が入り込んで凍えてしまいました。

夕焼けに向けて三脚を設置しているカメラマンの方々。この後、多くて十数人くらいが風景を撮影していました。
諏訪湖祭湖上花火大会の時は、前面に三脚を設置できないほどの人で埋め尽くされていましたね。

こちらからはバッチリ諏訪湖が見えます。富士山は霞んであまり見えていないですね。

高ボッチ山頂から撮影した電波塔。
夕方になってくると、シルエットが際立ちます。

夜景

そして夜になり――高ボッチ山頂から、諏訪湖畔の夜景を目にしてしまいました。
湧き上がる気持ちを表現する語彙が見つかりません。うん、最高。最高。

アルプス連邦パノラマ展望台からの、松本市の夜景です。最高。

朝焼け

朝です。

靄がかかりながらも、富士山と諏訪湖が眺望できました。最高。

後ろに振り返ると、朝焼けの南アルプスが眺望できました。最高。

「最高かよ……」と心の中で湧き上がる気持ちを噛み締めているうちに、霧が出てきてしまいました。
太陽が高く昇る頃には、この霧もスッキリ晴れ上がります。今回は自転車旅で次の目的地に向かいたかったので、霧が晴れ上がる前に高ボッチ高原を後にしました。

写真で高ボッチ高原を紹介してきましたが、僕の撮影テクニックでは、その魅力を十分にお伝え出来ないと思います。
皆さん是非行って、高原の世界を直接目の当たりにしてください。

それでは、今回はこんなところで。
ではではー。


過去の追記内容

過去に追記した内容を以下に掲載しておきます。
以前、キャンプ禁止の話題が出ており、Twitterのキャンパー界隈で論議となっていたのです。(2020.07.22追記)

2018.08.17追記


最近、高ボッチ高原でキャンプ禁止との噂を聞きました。
2018.08.17に塩尻市役所の観光課の方に確認しましたところ、高ボッチ公園は国立公園内なので、テントやツェルトを張る行為は禁止しているとのことでした(ペグの使用・不使用については聞くのを忘れましたが、不使用でも禁止といったニュアンスに受け取れました)。
皆さまにおかれましては、高ボッチ高原でのキャンプはなさらないようにお願いいたします。

2018.08.19追記


長野県が出している国立公園での決まりや、法令などをまとめたツイートが紹介されていたので、追記させていただきますね。
この記事のコメントにもあったように、国定公園の場合は特に、事前に確認しておくことが必要ですね……。


 今回の記事で出てきた漫画

ゆるキャン△ 2巻 (まんがタイムKRコミックス)
芳文社 (2016-07-12)
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ゆるキャン△ (2) (まんがタイムKRコミックス フォワードシリーズ)
あfろ
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4 件のコメント :

  1. キャンプを楽しまれている方々に注意などをするのも申し訳なく思うところですが、高ボッチは国定公園内で、よく多くの方がキャンプをされている駐車場は第3種特別保護地域で、テントなどを杭で固定する行為は許可が必要なんです。関係行政機関が後手に回ってしまっておりますが、キャンプされる方々がご自身で入念に下調べをしていただけると良いと思います。

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    1. 何かしらの制限がありそうだと思っていましたが、そうだったのですね……。ちなみに、高ボッチ高原周辺での保護地域指定や、要許可の行為など、行政機関のサイトで見られるのでしょうか?それとも、実際に電話やメールなどでコンタクトしなければならないものなのでしょうか……?

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    2. 塩尻市の観光課担当者様に電話で確認いたしました。ページ上部の追記に詳細を書かせていただきましたので、確認いただけると幸いです。

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  2. Tsuru@pdasuki です。今まで黙認でしたが、ガイドライン制定により指定アリア内でのタープ、テント設置が可能となりました。塩尻市観光課に電話で問い合わせて、ハッキリOKと聞けました。ただし、現状ではエリア外にタープ・テントを設営している方がおり、また荒れそうで心配です。

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